
個人で海外旅行をするというスタイルが確立されてきた最近では、旅のつくりかた・楽しみかたはずいぶん多様化してきました。旅行者の数だけストーリーができあがる、より個人的で個性的なものへと時代は移りつつあるのです。エアチケットやビザを自分でとり、現地のホテルや移動手段をも自分で手配する、そういう計画段階を含めて「旅行を楽しむ」という人が増えたきたともいえるでしょう。
このようないわゆる「自分らしい」といわれる旅をする人たちがいる一方、日々忙しく、どうしても自分で計画する時間がたりないため、旅行会社が催行するグループツアーで渡航される人もたくさんいます。現地や日本での手配にとられる煩雑な時間を極力少なくし、限られた短い時間でめいっぱい楽しもうとするスタイルです。
ところで全く異なるこの2つの旅行。このうちどちらのスタイルでも……いや、違いますね……もっといえば休養をとって海外旅行をされる全ての人が持っている大きな目的が、旅にはあります。
はじめに書いたように「旅の楽しみかた」は、人それぞれ様々に異なっています。ある人にとってはそれは美味しいものを食べることだったり、他の人たちにとってはビーチでのんびりすることだったり、遺跡を見学することやお土産を買うことだったりするわけです。他にも山登りやダイビング、美術品が楽しみなことだってありますよね。
こうして書き表してみると皆さん「楽しい」と感じることがバラバラなように見えてしまって、なんとなくつかみどころがないかのように感じてしまいます。なにか旅人の誰もが共通して「楽しい」と思うことはないんだろうか、と……実はあるんです。ほぼ全ての人が同じように「楽しい」と感じる、素晴らしい行為が……。
とまぁここまで書くと、そろそろ私が何を言いたいのかお分かりになることと思います。なぜならこのコーナーはそのためにあるわけですしね……あれ?最初から分かってました?「恋愛」じゃありませんよ。
撮った写真はただ本人の記録のためかもしれないし、日本で待つ友だちや家族に見せたりするのかもしれません。インターネットで公開したり、写真集として出版するのかもしれません。その目的はさまざまです。
しかし不思議なことに目的はどうあれ、その「旅を写真に撮る」という行為自体はとても楽しく、とりわけ良い写真が撮れたときには満足感や充実感を旅にあたえてくれます。自分の体験を記録するということは、何か人間の根源的な欲求のひとつなのかもしれないなと、深く考えてしまうほどです。
海外旅行では大半の人がカメラをカバンにつめて出かける時代になってきています。そのために新品や、旅行向きの新製品を購入する方も多いことでしょう。
デジタル製品が普及の一途をたどる環境の中、今では海外旅行に際してフィルムカメラだけを持ち出すという人は、特別な理由がない限り少数派となりつつあります。その大小を問わなければ、ほとんどの人がデジタルカメラを持って旅をしているといっても過言ではないに違いありません。しかしまだその新しい層には、海外で写真を撮りなれていない人もたくさんいるのが現状だと思います。
そこでこの「旅で写真を撮ろう」では、写真の初心者向けの記事を掲載していきます。といってカメラの基本的な使い方や、上達するためのテクニックを教えるわけではありません。シャッタースピードや絞り、フォーカスや構図などの「写真を上手く撮る」知識、カメラ本体レンズなどの専門的知識などは他のサイトにゆずるとして、ここはそういう技術マニュアルや、商品説明にはあまり載らない「外に出たときに使える実用的なポイント」に絞って紹介していくコーナーにしたいと思います。
それではしばらくの間、よろしくお願いします。